0

5月13日 田植えの蛙観察

Posted by ふかみどり 5月 17, 2013 Posted in 活動報告2013

IMGP8695b
今年も訪れた水田の蛙の季節。
出現状況を確認すべく、角田山麓の水田を巡りました

IMGP8693b
この田植えの時期になると、本地域の道路上には角田山から水田、
あるいは水田から水田へと繁殖期の大移動を行うおびただしいカエル達が現れます
この際、路上のカエルを走査し巡回することで、用意にカウントや捕獲を行うことができます

 

IMGP8691b
この晩は数個体のシュレーゲルアオガエルが路上に現れていました。
本種は非繁殖期においては樹林棲のためなかなか姿をみることができず、唯一この初夏の繁殖期においてのみ、豊富な数を簡単にみることができます
しかしその繁殖も地中で行われるため、声は聞こえど姿は見せず、といった状況に多く遭遇することとなります

 

IMGP8705b
ニホンアマガエルは、本地域周辺においても最も多量の個体数がみられる種です。
ライトの灯を当てても気にせず鳴き続けることが多く、容易に観察することができます。

 

IMGP8721b
側溝に落下していたところを捕獲されたトノサマガエル。
この晩、沿線の広範囲の水田で鳴いている声を耳にしました。
近年全国的に急速な減少を辿っており、当地域においてもウシガエルの競合・捕食が生じていると想定されたに関わらず、以外なほど数が棲息している様でした。

 

IMGP8709b
同じく側溝から捕獲されたウシガエルの幼体。
潟や溜池、幹線排水路等で繁殖を遂げ、やがて水田や水路等に分散していきます。

 

IMGP8714b
オタマジャクシ。おそらくはアマガエル。

今回、本地域でこの時期に水田でみられるカエル類をひと通りみることができましたが
遭遇のため利用したこのような道路やU字溝は、物理的な障壁や轢死を生じることから季節的な移動を行うカエル達にとっては減少の要因ともなっています。
一例として、アマガエルにおいては一晩に道路区間100mあたり数十匹にのぼるロードキルがみられることも稀ではありません。これを1シーズン・1地域に拡げると、莫大な数の個体が失われていることとなります
幸いにして現在豊富にみることのできる本地域のこれらカエルたちが、今後も安泰であり続けることを願ってやみません

【 関連 】
[>2012年水田カエル走査

 

【7月追記】
7月26日、市内で数年ぶりにトノサマガエルが確認されたとの報道がありました
県RDB,市RDBに登録されている同種ですが、現在でも市内のうち、少なくとも西蒲区の特定の地域では普通種として観察することができます
北区や秋葉区においても、山裾などで圃場整備の進行しきっていない水田があるなら、恐らくはまだ相当量が生存していると思われます

文責:清水

pagepeel by webpicasso.de