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定期コウモリ調査+アニマルトラッキング+リス観察

Posted by ふかみどり 5月 24, 2010 Posted in 活動報告2010

2010/02/28
企画者:佐藤雄大(J)
1.はじめに
今回は、当初毎月行っている定期のコウモリ調査に加え、周辺の林でアニマルトラッキング及びニホンリスの観察を実施した。天気はあいにくの雨交じりであったが、午前中から活動を行ったこともあり、十分な時間をかけて活動することができた。
2.参加者
佐藤雄大(企画者)、久野真純
3.活動内容
3-1.ニホンリス観察+周辺アニマルトラッキング(活動開始:7時50分頃)
今回の参加者、久野からの要望を受けてニホンリスの観察をアニマルトラッキングと合わせて行った。ニホンリスは活動時間が明け方から9時頃までと言われている。今回の活動では午前8時半頃、樹上で休息中のニホンリスを一頭確認することができた。採食を終えた後だからか、枝に座ったまま動かず、こちらが木の真下に行っても逃げようとはしなかった。リスはこの時期、秋の間に土の下や木の根元などに貯えておいたクルミなどを食べて冬をやりくりしている。これも寒い冬を乗り切る一つの大事な戦略である。
アニマルトラッキングでは、ノウサギの足跡と糞がほとんどであった。中にはその日の朝か前日内のものと思われる足跡もあった。
※ リスの貯食行動について
リスは前述したようにクルミなどの餌を貯食することでよく知られているが、時には自分が貯食した場所を忘れることもあるという。こうして忘れられた種子は条件がよければそこで発芽し、定着することができる。
このように、哺乳類の貯食行動が植物の繁殖戦略に関与しているということが分かってきている。動物と植物の興味深い関係である。
3-2.定期コウモリ調査(調査開始:9時頃)
今回で1年が経った本調査。先月からは若干個体数が減少したものの、依然として多くのコキクガシラコウモリ、キクガシラコウモリが越冬場所として利用している。個体数概算の結果は以下の通りである。
・コキクガシラコウモリ 約655頭
・キクガシラコウモリ   16頭
昨年の同調査から、9、10月にはコキクガシラコウモリがこの洞窟からいなくなることが分かっている。今年はこの2カ月間にどこにいっているのか、ここを利用する個体群の詳細を把握したいと考えている。
4.おわりに(参加者の感想など)
今回はコウモリに加えてニホンリスも見たい、ということで活動時間帯を狙って行った活動であった。
「初めてじっくりとリスを見ることができ、嬉しかった。以前からリスが見たくて、今回朝早くから狙って行って見ることができたので達成感があった。また、今回のコウモリ調査では、地図に個体数を落とすといったことを体験でき、単に観察するよりも具体的で関心も湧いた。今度は自分もムササビの調査をしてみたい。」と、久野から感想をもらった。
調査地を含めた新津丘陵は、あまり知られてはいないようだが、比較的多くの野生動物が生息しており、哺乳類相も多い。丘陵を抜ける峠道も多く、生息地の分断化も顕著であるが、古くからほそぼそと生き延びてきた野生動物にとっては重要な生息地となっているようだ。
5.おまけ
今回は朝からの活動だったので、昼過ぎからは角田山近くの隧道を探しにいった。しかし、車が入ることはできず、歩いての散策であった。さらに、行こうとしている道が途中崖崩れのため完全通行禁止となってしまっていた。しかたなく引き返す途中、ミサゴらしき鳥を見かけて一瞬だけテンションの上がった、曇り空に荒波の午後であった・・・

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